今飼っている猫は一匹だけで寂しいかもしれないから遊び相手をつくってあげたい、飼い猫が赤ちゃんを産んだけど思ってた以上にたくさん生まれて貰い手を見つけきれない…など、さまざまなキッカケから猫を複数飼うことをお考えの方はいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、猫の多頭飼いについてご紹介します。
見切り発車で多頭飼いを始めたはいいけど、やってみたら無理だった。なんてことになっては、猫も自分も悲しい結果になってしまいます。そうならないためにも、今いる猫の数をこれ以上増やしても大丈夫か確認してみましょう。猫が増えるということは、それだけエサ代やトイレに必要な猫砂などにかかるお金が多くなるということになります。費用面を維持できる経済的体力が自分にあるか改めて見直してみましょう。また、出費同様に多くなるのが猫の世話にかかる時間です。トイレ掃除や体を清潔にしてあげるといったことに充分な時間を割くことができそうかも考えてみましょう。
複数で猫を飼うとなると、元気なうちはかわいいばっかりで問題ないようなものですが、大変なのはやはり病気になったときでしょう。トイレで尿や便に異常があるものを見つけても、どの猫の不調の現れなのかわからず病院に連れて行くのが遅れるということもありえます。そして、多頭飼いの場合は一匹が病気になるとほかの猫にうつってしまったりもします。ですので、猫の健康管理には一匹だけで飼う場合以上に注意が必要になります。
また、自然災害に見舞われ避難しなければならなくなったとき、猫をどういうかたちで避難させるかといったことも検討しておかなくてはいけないでしょう。
一匹で飼っていた時には見たことのなかった猫の一面を見られるのが多頭飼いの醍醐味といえます。望んで多頭飼いをされる方、やむを得ない事情からという方、それぞれではありますが、縁あって飼い始める猫。大変な部分もあり、少なからず覚悟も持たなければならないのは否めませんが、寿命が尽きるその日まで悔いの残らないかたちで一緒に暮らしていけるのがベストなのではないでしょうか。