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わたしたち家族が出会った「捨て猫テンちゃん」の物語

2017年5月29日 No Comments

世間は「猫ブーム」といわれていますが、捨てられたり、虐待をされたりして不幸になる猫もあとをたちません。これは、わたしの娘が捨て猫を拾ってきたときのお話です。

車の下に隠れていた子猫

ある雨の日の夜、中学生の娘が子猫をだいて帰宅しました。近所の駐車場に止められていた車の下で寒そうにうずくまっていたのだとか。ハチワレ柄のその子猫は、生後1~2ヶ月くらいのようでした。

とてもかわいらしく、人懐こく、野良猫とは思えません。わが家の二人の子どもたちはすっかり心を奪われ「うちで飼おうよ!」と粘りました。しかしすでに猫を飼っていた我が家では、これ以上猫を増やすわけにはいきません。
そこで一晩だけ我が家に泊め、翌日に動物病院へ連れて行って相談することにしました。

里親探しをしている非営利団体に出会う

動物病院へ子猫を連れて行くと、まず「病気にかかっていないか」をひと通り検査してくれました。その子は毛並みもとてもきれいで、体も健康そのものでした。
動物病院の先生は、「捨てられたり虐待されたりした猫を保護して、里親をみつける活動をしている」という団体を紹介してくれました。

その団体は、届けられた猫をメンバーの家で一時的に保護し、ネット上や譲渡会で里親を探して引き渡す、という活動をおこなっています。子猫は、メンバーのひとりFさん宅でしばらく預かってくれることになりました。

よいご縁に恵まれたハチワレ子猫は「テン」と名付けられ…

1~2週間後、子猫がどうなったか気になってFさんに連絡をとってみると、「このまま、うちで飼うことになりました」という報告をもらいました!
Fさん宅では、もともと同じハチワレを飼っていたそうなのですが、子猫がその子とすっかり仲良しになったので、一緒に飼うことに決めたのだとか。

鼻の下に黒い点のようなアザがあったこと子猫は“テンちゃん”と名付けられました。
Fさんはたまに、2匹の猫のイラスト入りのお便りをくれます。そこには、愛情いっぱいの家庭で育つ、テンちゃんの幸せそうな様子が毎回書かれています。

不幸な猫を増やさないために…

数々のご縁がつないでくれた「テンちゃん」の生命。とてもありがたく、幸せな出来事でした。しかし、出会いに恵まれず、不幸になっている猫たちが存在するのも事実です。

不幸な猫を増やさないためにできること。それは、Fさんたちが行っているような活動を応援していくことと同時に、猫を飼うときは、責任と愛情を持って最期までしっかり面倒をみる覚悟を持つことです。
「かわいい!」という気持ちの盛り上がりだけで動物を飼うことはできません。テンちゃんとの出会いは、改めてそんなことを考えるきっかけになりました。